モケットは、表面に「パイル」と呼ばれる短い毛羽を持つ織物です。名称は、もともとモヘア(ヤギの毛)を用いたベルベットに由来します。
パイルによるやわらかな手触りと奥行きのある、あたたかな風合いが特長です。
座席や内装材など、人が直接触れ、長く使うさまざまな製品に採用されています。
関織物のモケットは、国内公共交通機関で多くのシェアを占めるほか、暮らしの身近な場所でも使われています。
- 新幹線・鉄道・バス
- 劇場・映画館・ホール
- カーテン・家具
- 航空機・高級車
- その他資材
関織物では、用途やご要望に合わせて柄・色・風合い・機能性を形にしたモケットを製造しています。
見た目の美しさだけでなく、触れたときの心地よさや、長く使える耐久性まで。
受け継いできた技術と人の目で品質をつくり込むことが、関織物のものづくりです。
これまで培ってきた技術をさまざまな空間や製品へ。
関織物が手掛けるモケットと、その可能性をご紹介します。

モケットは、表面に「パイル」と呼ばれる短い毛羽を持つ織物です。名称は、もともとモヘア(ヤギの毛)を用いたベルベットに由来します。
パイルによるやわらかな手触りと奥行きのある、あたたかな風合いが特長です。
座席や内装材など、人が直接触れ、長く使うさまざまな製品に採用されています。
関織物のモケットは、国内公共交通機関で多くのシェアを占めるほか、暮らしの身近な場所でも使われています。

人が長く過ごす空間に、自然になじむ心地よさは、
モケットがさまざまな座席や内装材に使われてきた理由の一つです。
表面のやわらかなパイルが、触れたときの感触をやさしく受け止め、あたたかみのある心地よさを生み出します。
適度な抵抗があるため、身体や物が滑りにくいことも特長です。
移動や観劇、リラックスして過ごす空間など、長時間座る場所にも適しています。

多くの人が毎日繰り返し使用する場所では、摩耗やすれに耐える耐久性が求められます。
表面のパイルは摩擦に強いため、繰り返しの使用にも耐えやすい素材です。
日々使われる中でも状態を保ちやすく、張り替えまで長く使用できることが選ばれる理由の一つです。
難燃性などの安全基準にも対応でき、耐久性や安全性が求められるさまざまな製品に活用されています。

モケットは、染めた糸を組み合わせながら柄を表現します。生地の表面に色をプリントする方法とは異なり、織物ならではの凹凸や風合いが生まれます。
複雑な模様や細かな色の違いを表現できるほか、毛羽の向きや光の当たり方によって、同じ色や柄でも見え方が変化することも魅力です。
落ち着きや上質感、親しみやすさなど、求められるイメージに合わせて空間全体の印象を形づくり、機能だけではない豊かな彩りを与えます。
モケットは、日常的なお手入れによって、きれいな状態をより長く保ちやすくなります。
基本のお手入れは、掃除機などで表面のホコリを取り除く程度で十分です。もし汚れてしまった場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯を布に含ませ、こすらずに叩くように拭き取ってください。
適切なお手入れ方法は、モケットの仕様や使用環境によっても異なります。

モケットは、柄の表現方法によっていくつかの種類に分けられます。
中でも、関織物が主に手掛けているのが「ジャカードモケット」です。
糸の動きを一本ずつ制御しながら柄をつくるため、複雑な模様や細かな色の組み合わせが可能です。
表現の自由度が高く、用途や空間に合わせた多彩なデザインに適しています。
こうした繊細な表現を形にするには、織機や糸の動きを細かく制御する技術が求められます。
ジャカード織りの柄づくりを長く支えてきたのが「紋紙(もんがみ)」です。
細かな穴の情報によって経糸の動きを指示し、さまざまな模様を生み出します。
関織物では、こうした従来の仕組みを使う織機に加え、データで制御する電子ジャカードも一部導入。
これまで培ってきた技術を土台に、新しい仕組みを取り入れながら、表現やものづくりの幅を広げています。


関織物が大切にしているのは、お客様の仕様に沿ったモケットを、安定した品質でつくり続けることです。
製織から仕上げ加工までを一貫して担う、国内でも希少な生産体制のもと、各工程で精度を積み重ねています。
さらに、織り上がりの状態から仕上げ後の質感、用途に必要な性能まで見据えて細かく調整。柄や色、風合いや手触り、耐久性まで、求められる品質に仕上げています。
お客様のご要望をもとに、柄や色をどのようにモケットとして表現するかを設計します。
デザインの見え方だけでなく、使用環境や必要な機能も踏まえて仕様を組み立てています。
柄や仕様に合わせて、小割した多くの糸を織機に手作業で仕掛けます。
複数の色糸を正確に配置することで、狙いとする柄や色の再現につなげます。
糸の張力や送りを管理しながら、設計に沿ってモケットをつくります。
一本一本の糸の動きを細かく調整し、複雑な柄や繊細な表情を形にします。
表面の毛足や風合いを整え、裏面には用途に応じた加工を施します。
見た目の美しさだけでなく、手触りや質感まで細かく仕上げます。
加工前と出荷前の二段階で、柄の乱れやキズ、表面の状態を確認します。
必要な箇所には手作業で補修を施し、見る角度による違いまで細かく見極めます。
張り替えや追加生産が必要になった際にも、過去の製造データと現場の経験を活用。
従来の柄や色、品質を忠実に再現し、遜色のない仕上がりでお届けします。

関織物では、独自の生産管理システムを活用し、製造を管理しながら安定した品質づくりに取り組んでいます。
一方で、糸の状態や表面の精度、仕上がりのわずかな違いなど、数値だけでは判断しきれない部分を見極めるには、人の目と経験が欠かせません。
機械による正確な製造と、人が培ってきた知識や感覚。その両方を組み合わせることが、関織物のモケットづくりを支えています。
関織物では、これまで培ってきたジャカードモケットの技術を活かし、産業資材や日用品など、新たな分野への展開にも取り組んでいます。
製品開発や「こんなものにも使えないか」といったご相談も、まずはお気軽にお問い合わせください。